画面のこちら側

取り敢えず色々手を出してみる

皆さん顔出ししてますか? 顔ハメてますか?

皆さん、現在幸せですか? ぼくは……どうなんでしょう? いやまぁ、書き出し的に幸せじゃありませんと書かなきゃいけないんですが、実際不幸かって言うとそんなことはないですからね。ちゃんとお給金もお休みも頂いて、衣食住不自由なく暮らしてますし。彼女が欲しい、結婚がしたいと思っているので、こういう書き出しになった訳なんですが、Twitterなんかを見ているとぼくが独り身でいることの方が世のため人のためかも知れない必ずしも伴侶がいることが幸せとは限りませんからね。

だらだら書き始めましたが、ぼくは現在独り身ですが彼女ができたらしたいことがあります。皆さん誰しもが一度は願ったことのある夢だと思います。そう、顔出しパネルで一緒に写真撮影をすることです。いや、憧れますよね。本当に。これはそんな夢を叶えるまでの一大抒情詩なのであるーー。もっとマシな書き出しはなかったのか。

浪漫譚の始まりはーー

平成XX年宮城県仙台市から

青葉城址 - 宮城県仙台市

20xx年某月、宮城県仙台市ーー。全てはここから始まった。

夏休みを利用して帰省していたぼくは青葉城址を散策していた。特に理由なんてない。何となくである。青葉城本丸会館の裏側には顔出しパネルがひそっりと鎮座していて、そこには楽しそうに写真を撮るカップルがいた。観光地に行けば割と見かける光景であるが、正直今までのぼくは恥ずかしいと思っていた。子どもならまだしもいい歳した大人が顔をハメるか、と。捻くれた最低の大人である。しかし、その楽しそうなカップルを見たとき、ぼくは素直にいいものだと思った。羨ましいとも思った。そして、ケツイしたのだ。ぼくも彼女(今日までいたことはない)と顔出しパネルで写真を撮ろう、と。

そのケツイを胸にぼくは誰も顔をハメていない顔出しパネルの写真を撮った。いつかいつか彼女ができたら一緒に写真を撮るため、に。この顔出しパネルで撮るんだ、と。お百度参りみたいなものだ。旅先で見かけた顔出しパネルを取り続けていったその先に夢が叶うんだ、と。百度参りなら同じパネルを取り続けなきゃいけないなじゃないの。

ーーとまぁ、熱く語ったわけだが、このときの写真がどこをどう探しても見つからなかった。この写真は数年後、同じように特段の理由もなく青葉城址を訪れた際に、そういえば顔出しパネルの撮影を始めたのはここからだったなと懐かしくなって撮ったものである。Twitterにも投稿したはずなのだが、遡っても見つけることができなかった。確かに楽しそうなカップルを見た記憶があるのに、ぼくもいつか同じようにとケツイした記憶もあるのに、その証拠だけがなかった。これが突如、異常独身男性の脳内に表れた存在しない記憶というやつですか? 今どき流行りもしませんよ。彼女が欲しいという欲望に囚われた男の哀れな末路である。しかし、もう手遅れだ。顔出しパネルを撮るという行為をやめられない。

2016年4月

愛宕神社 - 東京都港区

現存する最古の顔出しパネルの写真は2016年4月に撮影した馬と侍であった。つまり、ぼくがケツイをしたのは2016年以前ということだ。こんなに長く不毛な行いをしているのか、この人は。当時は就活の真っ最中であった。愛宕神社近くで面接があり、早く着いたのか、早く終わったのか、もう覚えてもいないが、要は暇だったからという理由で立ち寄ったのだ。

就活には苦労した。同期が続々と就職が決まる中、ぼくは幾度面接をしても内々定を貰えなかった。4月は少し焦り始めた頃だったと思う。就活の記憶は思い出したくもない。出口のない就活に絶望しながらもこんな写真を撮っていたのかと思うと哀れに懐かしくも思える。今は婚活に苦労している。一つも進歩していないんだな……。

曲垣平九郎は急峻な石段を駆け登ったことで名を挙げた。私は未だに坂を登れていない。名を挙げる日など来ない。

2017年2月

めんたいパーク大洗 - 茨城県大洗町

前回からだいぶ時が経っているが、学生の時分なので仕方がない。そうそう、遠出なんてできない。前日に無事に?修論発表会を終えたぼくは大洗に足を運んでいた。明太子の工場見学をするため……ではなく、某戦車アニメの聖地巡礼のためである。

明太子は別段好きではないが、というか食べたこともないのだが、入場無料という言葉の魔力に勝てず、訪れためんたいパークそこにいた。タラコン博士の鼻に顔をハメるという変則的な顔出しパネルに奥の少年も怪訝な顔である。

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過去記事を載せる必要があったんですか? 使ってみたいじゃない、この機能。

大洗駅 - 茨城県東茨城郡大洗町

過去記事を載せる必要があるのかと思いつつも、記事を読み返していたら、顔出しパネルが写っていた。完全に忘れていたところから、ケツイも何もないじゃないかというところだが、この頃から無意識に撮っていることから、既に遺伝子レベルで植え付けられたケツイというこだ。苦し紛れにテキトーなことを言う。これが私の人生である。

2017年8月

名古屋城 - 愛知県名古屋市

初めて迎えた愛知での夏。一応、長いこと住むことになるんだし、名所でも巡っておくかと、うだるような暑さの下、ぼくは名古屋の街を散策していた。聞いていた以上に暑い愛知の夏にグロッキーだったとき、これを見つけたのである。あー、酒飲みてーと思った……かどうかは覚えていない。

2017年11月

浜名湖SA(上り) - 静岡県浜松市

せっかく愛知に住んでいるんだし、「さわやか」でも食べに行こうと静岡へ向かった。その際、静岡に行く時は寄らないといけない決まりだからと、一緒に行った同期がうるさかった豪語したため、立ち寄った浜名湖SAで見つけた。

これを撮っているとき、写真撮ってやるよと同期が言ってくれたが、恥ずかしいからと丁重に断った。恥ずかしがってどうする。その程度の心意気で夢が叶うのか。

2017年12月

らしんばん仙台店 - 宮城県仙台市

らしんばん仙台店がある仙台駅前EBeanSはオタク向けからサブカル、音楽にファッションと幅広い店舗を有する複合商業施設である。きっらきらに輝くおしゃれなティーンもたくさんいるので、キモオタたるぼくにとっては、入るのに勇気がいるというか、恥ずかしいというか、そういう場所だ。

店員さんの手作り感満載でとても好感が持てる顔出しパネルだったが、記念撮影をしている人はいなかった。できた当初は盛り上がっていたかも知れない。仙台近郊を舞台にしたあのアイドルアニメを推してくれ。長らく仙台市観光情報センターにあった某アイドルアニメのキャラパネルはもうない。結構保ったほうじゃないかなと、仙台駅に行く度に思う。

2018年6月

長良川 - 岐阜県岐阜市

強烈な個性を持った残念な住人を探しに岐阜市へ。聖地がなければ旅行にもいかないのかと呆れたくもなるが、如何せん旅の目的を見つけられないので許して欲しい。夜中になれば観光客で溢れるであろう長良川も日中に行くと静かなものである。川のせせらぎ、新緑の匂い、吹き抜けるそよ風。旅はいいものだ。目的がなんだっていいじゃないか。

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岐阜公園 - 岐阜県岐阜市

左側の写真の顔出しパネルは、ちょうど織田信長の右手の部分にも顔を出すところがある。ここから顔を出せば、信長様が首を持っているように見えること請け合いだろう。こんな顔出しパネルを作るなんて、やっぱり信長様は破天荒だ。

2020年10月

久屋大通公園 - 愛知県名古屋市

一年以上空いているのは別にサボっていたわけじゃない。顔出しパネルは中々見つけれらないものなのだ。

2020年9月、久屋大通公園は大規模な改修工事を経て、Hisaya-odori Parkへと生まれ変わった。久屋大通公園は栄の中心部にある大きな公園で、毎週何かしらのイベントが開催されいてる。この日もフリーマーケットが開かれており、その会場にこの顔出しパネルはあった。名古屋のシンボルであるテレビ塔をモチーフにした顔出しパネルが作られているのを見て、名古屋への愛を感じたのである。

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ちなみに、この日名古屋を徘徊していたのはかくれんぼをするためだ。怪文書を書くために徘徊するのは今も昔も変わらない。

2021年10月

竹島水族館 - 愛知県蒲郡市

せっかく車を買ったんだし遠出がしたいと思ったものの、時節柄県外へ行くことは憚られた。近場でどこかと思い立ったのが蒲郡市だ。三河湾に面した蒲郡には何があるのか。竹島水族館である。水族館大好きっ子なのでもちろん行く。竹島水族館はスタッフさんの愛が溢れるアットホームな水族館だ。スタッフに愛される水族館は地元民からも愛される。裏手に地元の小学生が作ったと思われる顔出しパネルがあった。思わず笑みがこぼれた。

お昼ごはんにと寄った街中華で老夫婦に出会った。ぼくと同じ栃木県出身だと言う老夫婦はぼくの出身市を聞いて、都会だと呟いた。聞いたか、ぼくは都会から来た男なんだぞ。

2021年12月

天橋立ビューランド - 京都府宮津市

いい景色をお酒に溶かすためだけにはるばる天橋立まで来たのだが、酒類の持ち込みは禁止と聞いて落ち込んだのを覚えている。アレなウィルスのせいらしいので、現在は持ち込み可能らしい。皆さん、いい景色をお酒に溶かしにぜひ天橋立へ。

この顔出しパネルはリフト・モノレール乗り場の近くにあるのだが、搭乗待ちの行列に並んでいる人は誰一人として見向きもしていなかった。ひっそりと佇む彼らがなんのキャラクターだかも分からない。それでも撮る。息をするように撮る。

2022年8月

青葉城址 - 宮城県仙台市

何度目の青葉城址であろうか。特に理由もなく行っている。そこに山があるから。撮影日は冒頭の伊達政宗・愛姫の顔出しパネルと同じ。ケツイを新たに撮った笹かまである。この笹かまであるが松島にも似たようなものがあったような気がする。宮城の至る所に笹かまは存在するのだ。

宮城の虜

宮城の虜

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宮城のと言っているが、実質仙台の虜である。

楽天生命パーク宮城 - 宮城県仙台市

ネーミングライツにより、しょっちゅう名前が変わる宮城球場であるが、この時は楽天生命パーク宮城と呼ばれていた。これは東北六県のコラボイベントによる顔出しパネルだと思うのだが、2枚しか撮影していなかった。こういう適当なところがぼくをぼくたらしめている。

2023年2月

魚津水族館 - 富山県魚津市

魚津水族館は日本に現存する最古の水族館である。かなり歴史のある水族館で、老朽化も激しく故障したままの装置もある。それでも、水族館の人気はいつだって変わらない。この日も子どもたちの声が水族館内に響いていた。

富山湾をイメージした大水槽はとても美味しそうだった。

2023年9月

道の駅 燕三条地場産センター - 新潟県三条市

三条市に位置する地場産センターには燕市をPRするきららんの顔出しパネルがある。結びつきが強い地域とはいえ、バチバチだった時代もあったと聞くので、邪推もしてしまう。

2023年10月

矢場とん 矢場町本店 - 愛知県名古屋市

名古屋市の人気者とツーショットが撮れる横綱ぶたの顔出しパネル。矢場町本店はいつだって混んでいるが、かつてソニーストアがあったところの店舗は比較的空いているイメージがある。愛知に住んで10年近く経つがまだ食べたことはない。

2024年2月

マリエとやま - 富山県富山市

駅前のショッピングモールにも顔出しパネルがあるのが地方の良いところであるが、エスカレーターの真横なので顔は出せないと思う。

2024年7月

エンゼル広場 - 愛知県名古屋市

もはや顔出しパネルの紹介記事にすらなっていないが、そもそも何が書きたいのかよく分からないので、それでもまぁいいじゃないか。首から上がないという、顔出しパネルかどうかも怪しいものだったが、当時のぼくは取らなきゃ(使命感)と思っていたようだ。

2024年9月

湯めどころ宇奈月 - 富山県黒部市

手前の宇奈月明嶺にフォーカスされており、奥の顔出しパネルがついでのように見えなくもないが、決して顔出しパネルを撮るという使命を忘れていたわけではない。宇奈月で撮った写真を見返していたら、たまたま写っていたわけではない。そんな、中途半端なケツイではない。

立山駅 - 富山県立山町

百度参りだと顔出しパネルの写真を撮り始めて何年も経った。現状、何も変わってはいない。もっと他にやるべきことがあるだろうと聞こえてくる。立山といえば山岳信仰で有名だ。きっと、この顔出しパネルにもご利益があるに違いない。室堂平では土砂降りにみまわれた。

2024年10月

イオンシネマ - 愛知県

生活圏がバレるので店名は控えるが、生活圏内で顔出しパネルが見られることに感動した。科白違いで3枚もあるところに室井慎次愛を感じる。顔出しパネルを作ってくださった店員さんに感謝しながら、『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』を観た。……面白くはなかった。

JR大阪駅 - 大阪府大阪市

関西圏以外でいまいち盛り上がりにかける万博であるが、大阪には至る所にミャクミャクがいた。ただ、顔出しパネルはこれだけであった。万博に来られる世界の皆さんに顔出しパネルという日本の素晴らしい文化を広められるまたとない機会なのに。世界に顔出しパネルがないのかどうかもしらんけど。

2025年3月

弘前公園 - 青森県弘前市

観光地には顔出しパネルがよく似合う。かの有名な文豪もそう言っている。弘前公園は冬季期間中は全区域無料なのだが、その代わり冬季期間中は入れない区域が多い。そんな季節でも、顔出しパネルはぼくを暖かく迎えてくれる。

弘前駅 - 青森県弘前市

弘前といえば林檎、林檎といえば青森。市内を歩けばアップルパイを推している喫茶店も多く見られるし、リンゴのオブジェも至るところにある。当然、林檎から顔を出せる顔出しパネルだってある。しかしこの顔出しパネル、林檎から顔を出すと、肝心の林檎が目立たなくなってしまう気がするのだが。

青森観光物産館アスパム - 青森県青森市

分かりづらいが、いくべぇの鼻から顔を出せるようになっている。顔出しパネルで目が残っているの珍しいよなと思っていたら、めんたいパーク大洗で見かけたタラコン博士もこのパターンだった。鼻から出したっていいじゃない。顔出しパネルだもの。

いくべぇは幾つかの被り物をしたバリエーションがあり、こちらは星型と呼ばれているとかいないとか。

ねぶたの家 ワ・ラッセ - 青森県青森市

鼻から顔を出す変則派の後に見つけたのは、正統派のの顔出しパネルである。ねぶた祭りの時期ではなくても、ねぶたを味わえるのがワ・ラッセだ。顔出しパネルで祭りの雰囲気に浸れる。撮っているこちらも踊りだしそうな躍動感あるパネルである。ぼくには踊る相手も踊りも見に行く相手もいないが。

2025年4月

東京駅 - 東京都千代田区

皆さんはアニメ化もされた超人気漫画『ざつ旅-That's Journey-』をもちろん知っていることでしょう。丸の内改札付近にあるこの顔出しパネルはもはやざつ旅界のアイドルと言ってもいい。そんな彼(彼女?)に会いたくて、わざわざ愛知から来たと言っても過言ではない。

帯がお洒落で好きなんだが、電子書籍には付いていない。これが唯一の不満である。

2025年8月

川越駅 - 埼玉県川越市

親戚の集まりがあり、川越まで出向いた際に駅で出迎えてくれた。この時、既に集まりに遅刻しており、呑気に写真など撮っている場合ではなかったのだが、やはり使命には逆らえなかった。もちろんこの後、遅刻したことを親に怒られたのである。この年になって親に怒られたくなどなかった。ぼくが悪いので仕方がないのだが、情けなかった。

松島観光物産館 - 宮城県宮城郡松島町

松島は仙台市からも近い有名な観光地である。なので、至る所に観光客がいるが、どう考えても捌ききれていない。駐車場が足りないので自動車は溢れているし、食事処も少ないのでお昼時には人も溢れている。崩壊気味だ。

松島さかな市場 - 宮城県宮城郡松島町

顔を出すところがないじゃないかと言いたいところだが、顔の絵で埋めてあるだけだ。そう、これも立派な顔出しパネルなのだ。後ろ側がどうなっているか写真を撮っておけばよかったと帰ってから気がついた。このように頭の回転が鈍いから、未だに進歩がない生活を送っているのである。

2025年10月

パルティせと - 愛知県瀬戸市

ジブリパークの恩恵に与れていない瀬戸市にとって、藤井聡太先生は頼みの綱である。乗り遅れるなとばかりに、至る所に関連グッズ、モニュメントで溢れている。文化拠点たるパルティせとにもご多分に漏れず、藤井先生の顔出しパネルがあった。

しかし、このパネルの前には、フリーマーケットの出店者がお店を広げており、顔を出して写真を撮ることは不可能であった。この日は天気が悪かったとはいえ、街中には観光客もちらほらいた。それでいいのかと思った。一緒に応援しようという雰囲気は感じられなかった。

諏訪湖SA(上り) - 長野県諏訪市

諏訪湖SAは温泉施設がある珍しいSAである。残念なことに、2026年1月を目処に閉店することが決まっている(下りは10月)。心なしか信玄公の顔も悲しげである。抱いているのが三条の方ではなく、架空のキャラクターだと知って驚いた。ハイウェイ温泉には入らずに帰った。

桔梗信玄餅工場テーマパーク - 山梨県笛吹市

桔梗屋信玄餅工場テーマパークの人気イベントはなんといっても、信玄餅の詰め放題である。人気なので整理券が配られるのだが、あまりの人気で午前5時には配布が終了する。一体何時から配られているのだろう……。

そんな、信玄餅工場テーマパークには顔出しパネルが3枚もある。しかも、すべて同じ柄である。工場入口(真ん中)は目立つ位置にあるので、混んでいるが、他の2枚はガラである。どうせ、同じ柄なので空いている方で撮ることをおすすめする。

鳴沢氷穴 - 山梨県鳴沢村

鳴沢氷穴の近くには富岳風穴がある。共通券も売っているので、どちらも寄るのがおすすめだが、鳴沢氷穴の方が富岳風穴よりも歩くのが困難である。倍ぐらいは違うと言ってもいい。

どちらも寒いので、防寒具を忘れたという方は某キャンプ漫画の聖地としても有名なあのアウトドアショップで買ってこよう。

そしてーー月日は流れーー

皆さんがこの怪文書を読んでいるのは何年でしょうか。青葉城址でケツイをしてから、10年以上が経過しましたが、私は未だ夢を叶えることができず、顔出しパネルを死んだ魚の眼をしながら取り続けています。これが現代のお百度参りなんだとか思っていた時期もありましたが、今はも目的もあやふやになり、手癖で撮影する日々ーー。このあぜ道を抜けた先に輝かしい未来があるよう祈るだけです。助けてくれ。

一大抒情詩だとほざいておきながらこの体たらくです。この哀れな物語は完結するのか、このままネットの海を漂うのか、行く末をあったかーい目で見守ってください。

さて、次はどこの顔出しパネルを撮ればいいのやら。パワースポット的な顔出しパネルがあったら、教えて下さい。