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取り敢えず色々手を出してみる

自分の人生においてトップ10に入る小説

読書 小説 横山秀夫 森見登美彦 乙一 辻村深月 宮下奈都 安東みきえ 小野不由美 桜庭一樹

Twitterで #自分の人生においてトップ10に入るゲームをあげてけ っていうハッシュタグが流行っていたので、ぼくもと思ったんですが、ぼくはゲームが苦手で10個も上げられるほどプレイしていません。それなら小説かなってことで書きました。Amazonの商品情報貼っつけてみたかったし。本棚作成機能を使って読書メーターの方でやっても良かったんですが、読み終わった本に登録したものしか登録できないのでやめました。読書メーターをやる前に読んだ本もあるので。

横山秀夫『ルパンの消息』

横山さんのデビュー作です。面白そうな小説を見つけたと言って、母が買ってきたのがこの本でした。この本を読むまでぼくがどんな本を読んでいたか記憶にありません。ですが、これを読んだ後に読んだ本は覚えています。ぼくの読書の好みはこの作品を堺に変わったと言っても過言ではないくらい衝撃的でした。

あらすじ紹介は苦手なので書きませんが。さすが横山作品だなという感じです。横山作品の良さというか癖がすべて詰まっています。現在でももちろん大好きですが、この作品を機にぼくは横山作品にのめり込んでいくことになります。

 

ルパンの消息 (光文社文庫)

ルパンの消息 (光文社文庫)

 

 

森見登美彦宵山万華鏡』

当時アニメ化もされたこともあり、『四畳半神話大系』が流行っていました。ぼくもご多分に漏れず『四畳半神話大系』を経て、森見さんのファンになりました。当時はアニメは観ていませんでしたが、アニメ化というポップはどこか魅力的でした。『四畳半神話大系』の次に読んだ森見作品が『宵山万華鏡』でした。装丁が綺麗。それが買った理由でした。

魅惑的で幻想的な世界観に魅了されたのを覚えています。『四畳半神話大系』のような自虐的な面白さではなく、作品の持つ世界観に閉じ込められていく面白さがありました。この作品の後に読んだ『太陽の塔』が決定打となって、ぼくは森見作品にのめり込んでいきました。

 

宵山万華鏡 (集英社文庫)

宵山万華鏡 (集英社文庫)

 

 

乙一『天帝妖狐』

初めて読んだ乙一作品は『GOTH』でした。集英社さんの夏の恒例キャンペーンである「ナツイチ」がきっかけで読みました。『GOTH 僕の章』に載っている「土」を読んでいる時、自分の首筋に痛みが走りました。ちょうど登場人物がシャープペンシルで自分の首を刺したことが書かれていたシーンを読んでいる時でした。ぼくは怖くなり二度と乙一作品は読むまいと心に決めました。

それから数ヶ月が経った時です。たまたま本屋で面白そうな本を見つけました。誰の本だろうかと表紙を見た時、ぼくは驚きました。乙一と書かれていたからです。当時のぼくは迷いました。二度とと読むまいと決めたのに。でも、凄く面白そうだし。何らかの運命的な何かを感じていましたし、これで最後だと自分に言い聞かせ買うことに決めました。これで最後ならついでにと、買ったのが『天帝妖狐』でした。

この本に収録されている「A MASKED BALL」を読んだ時、ぼくは思いました。この人の作品を二度と読まないというのは、あまりにも損していると。乙一さんの作品を読み漁ろうと。そして現在では乙一さんの大ファンとなり、新作がでるのを心待ちにし、新作を読んでは、乙一さんのファンになってよかった、あのとき偶然取ったの本が乙一さんの本で良かったと思うのです。

 

天帝妖狐 (集英社文庫)

天帝妖狐 (集英社文庫)

 

 

乙一『暗黒童話』

『天帝妖狐』の時に上げた偶然取った本がこの『暗黒童話』です。今までで最も読み返した本だと思います。いつ読んでもぼくはこの世界観に引き込まれ、読む度に泣いています。この作品はぼくにとって、乙一さんの原点であります。ぼくはこの作品に嵌り過ぎてしまっているので、いつまでもいつまでも幻想を追っているような気がしてなりません。それが良いことなのかは分かりませんが、ぼくはこの作品を胸に置きながら、これからもずっと乙一作品を読んでいく気がします。

ただ一つはっきりしているのは、ぼくは乙一さんの作品が好きだってことだけです。これからもずっと。

 

暗黒童話 (集英社文庫)

暗黒童話 (集英社文庫)

 

 

辻村深月『凍りのくじら』

ドラえもん好きは必読」そんな感じのことが書かれた可愛らしいポップに惹かれて買ったのがこの作品でした。中身はそんな可愛らしいポップとは正反対の重い作品でした。ページを捲る度に心がえぐられていきました。あんな辛い思いをしながら読んだ小説は初めてだったと思います。そして終盤のあの感じ。辻村作品の終盤を読んでいる時に感じるこの気持を的確に表せる言葉をぼくはまだ知りません。藻掻いても藻掻いても先の見えない暗闇の中で、突如現れるとっても小さな小さな光。そういった感情に近い気がしています。

この独特な感じが辻村作品の癖であることに気づくのはもう少し先の話です。

 

凍りのくじら (講談社文庫)

凍りのくじら (講談社文庫)

 

 

辻村深月『子どもたちは夜と遊ぶ』

当時、入学した大学の生協では辻村作品が平積みされていました。辻村作品の何が面白いのだろうかと思っていました。乙一さんの時ほどではありませんでしたが、『凍りのくじら』を読んだぼくは辻村さんの作品には少し気をつけたほうがよいと思ってたからです。改装前の生協は文庫本のコーナーがそこそこ広く、暇な時はよく通っていました。何度も何度も通ううちに、とうとうぼくはそのうち1冊を手に取りました。刷り込み効果というか何と言うか、通う度に目に入っていたので気になって気になって仕様がなかったのです。

『子どもたちは夜と遊ぶ』を読んだ時に感じた気持ちは、『凍りのくじら』のときと同じです。いや、あの時よりもっと辛かったかもしれません。ただ、読み終えた時の衝撃は今でも忘れません。ここでも言わずもがな、この作品を機に辻村作品に傾倒していくわけです。

 

子どもたちは夜と遊ぶ (上) (講談社文庫)

子どもたちは夜と遊ぶ (上) (講談社文庫)

 

 

子どもたちは夜と遊ぶ (下) (講談社文庫)

子どもたちは夜と遊ぶ (下) (講談社文庫)

 

 

宮下奈都『スコーレNo.4』

話が合う友だちがいなくて、ずうっと読書ばかりしていた高2,高3。その時に出会った作家さん、ーー横山秀夫さん、森見登美彦さん、乙一さん、辻村深月さんは、ぼくにとってかけがえのない人になりました。そういう意味で言えば、あの時の読書体験というのは、ぼくの人生の中でも大切なひとときだったと思います。

逆に大学に入ってから、嵌った作家さんの一人が宮下奈都さんです。どうして『スコーレNo.4』を読もうと思ったのか記憶にありません。はっきりと覚えているのは、この作品が宮下作品を好きになったきっかけだということです。

宮下さんの作品はどれも綺麗で温かいです。読み進めていくうちに包み込まれていく、そんな気持ちになります。この包み込まれていく感じは、当時のぼくには新鮮でした。宮下作品を好きになるまで、そう時間を要しませんでした。

 

スコーレNo.4 (光文社文庫)

スコーレNo.4 (光文社文庫)

 

 

小野不由美魔性の子

「多分、君なら面白いと思うと思うよ」こんな言葉とともに、先輩から貸してもらったのが『魔性の子』でした。正直な話、先輩には悪いのですが、そんなに面白いとは思わないだろうなと思っていました。人に本を薦めるのはなかなか難しいことは知っていましたから、逆もまた然りだろうというわけです。

蓋を開けてみれば、普通に嵌っていました。面白くて面白くて、ページを捲る手が止まりませんでした。そのことを先輩に告げると、とても嬉しそうでした。そして、次々と「十二国記」シリーズを貸して下さり、ぼくはそれを貪るように読みました。気づけばぼくは「十二国記」シリーズの虜になっていました。魅惑的な世界観の中でか細くも力強い登場人物の足音に、ぼくは今まで味わったことのない読書感を感じました。

 

魔性の子―十二国記 (新潮文庫 お 37-51 十二国記)

魔性の子―十二国記 (新潮文庫 お 37-51 十二国記)

 

 

安東みきえ『天のシーソー』

大学に入ってからは作家買いしかしていなかったのですが、久々にそうではない買い方をしたのがこの作品です。時間を潰していた本屋さんで偶然見つけました。どういうところに惹かれて買ったのかはよく覚えていません。ですが、買って良かった読んで良かった作品でした。

とても暖かく包み込まれていく感じを受けながら、読み進めていきました。ぼくは一人っ子なので、兄弟姉妹がいる感覚は分かりませんが、この姉妹の距離感は心地よく、話が進む度に大きくなっていく感じに心が温まりました。物語の無限大を実感した作品でもありました。

 

天のシーソー (ポプラ文庫ピュアフル)

天のシーソー (ポプラ文庫ピュアフル)

 

 

桜庭一樹砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない

少女には向かない職業』と迷いましたが、こちらの作品のほうがぼくに与えた影響が大きい気がするので、こちらを選びました。角川さんの夏の恒例キャンペーンである「発見!角川文庫」で知った本でした。痛々しい作品で、その痛々しさがとても心地良かったです。

これを書いている現在、桜庭さんの本はあまり読んでいません。悩んでいるという感じです。今まで読んだ桜庭作品はどれも心地よい辛さがあり、好みではあるのですが、次が踏み出せない状況です。そういうこともあってか、書く内容が思いつかないのでここらで。

 

 

終わりに

好きな小説を10冊だけ選ぶのは難しいと思ったので、ぼくの読書感の転機となった作品を10冊選んでみたら、こうなりました。改めて自分の文章力の拙さに投げていますが、ここに上げた作品はどれも人気作品ですので、ぼくがここで紹介しなくても、もっと上手い人たちが紹介しているので、ぼくはこの程度でも充分かもしれません。

思い返してみれば、沢山の本を読んできたなという感じです。でもまだまだ読み足りないので、これからももっと本を読んでいきたいと思います。本当に読書が苦にならない性格で良かったな、読書が好きでよかったなと思います。